『第13回雄町サミット』にて

こんにちは!

日本酒で乾杯するほどの日本酒好き!
杉原未来(すぎはら みらい)です。

 

 

『第13回雄町サミット』が令和4年830日、

東京のホテル椿山荘にて開催されました!

 

第13回雄町サミットでは、岡山県産酒造好適米「雄町」 100%使用した日本酒が

全国124の酒蔵より209点が出品され、全国のオマチストが一堂に集結!

 

また、8月17日に岡山県で予審を行い、入賞酒を決定した後、当日の午前中に実施した決審にて、入賞酒の中から優等賞が決定されました。

 

 

 

3年ぶりとなる雄町サミットの司会進行は、我らが2022 Miss SAKE 岡山の安藤恵が務め、
後半の雄町米生産者インタビューを私、杉原未来が務めさせていただきました。

 

今回は、生産者様や酒蔵様と対話をして感じたことをインタビュアーの視点からご紹介いたします。

 



 

 

◆雄町サミットの流れ

雄町サミットは二部構成となっており、

まず、第一部では「第 13 回雄町サミット優等賞の発表および審査講評」では決審にあたられた審査員の先生方からの好評をいただきました。

中でも、「雄町米で作ったお酒は、品をまといやすい」 という日本酒造組合中央会の宇都宮理事様のお言葉が一番印象に残りました。

何故なら、私も以前から同じようなことを感じつつ言葉にできていなかったからです。

雄町米を使って醸された様々な日本酒はあれども、そこに「一本ある軸」をどう表現しようかと私自身も考えておりました。

雄町米のお酒は味わいの幅があり、作り手の個性によって表情をガラッと変えるのですが、均一な味わいを表現できないことが雄町米の扱いが難しいと言われる理由です。

一方で、雄町米を用いた場合には、どんな味わいのお酒に出来上がったとしても

「日本酒を日本酒たらしめる品をまとう」のが雄町米の良さだと改めて気づかされました。

あくまでこちらの感想は私自身の考える雄町米らしさですので、皆様も別々の感度で「雄町米らしさ」に触れてみてくださいね。

 

 

 

 

そして、第二部では「懇親会」が行われ、岡山県産「雄町」のお酒を存分に味わえる利き酒タイムが設けられました。

ここでは、「岡山県産雄町のお酒」を会場にお越し下さったオマチストの皆様に存分に味わっていただきました。

そこで何よりも驚いたのは、「熱燗コーナー」が併設されていたこと!!

ボディ感や膨らみある味わいをもつ雄町米のお酒ならではのコーナーがあり、来場者の皆様はじっくりと利き酒を楽しんでおられました。

また会場には岡山県産の「お酒のあて」も盛りだくさんに用意されており、当サミットへの愛をひしひしと感じました。

 

 

◆生産者様へのインタビュー

岡山県酒造好適米協議会の各生産部会の代表の方々、7名にご登壇いただき、栽培の苦労や生育状況、今後の課題や目標等をお聞きしました。

中でも、藤田雄町部会の国定部会長様へ「農家さんから見た雄町の魅力は何でしょう?」と質問させていただいた時の言葉が忘れられませんでした。

 

 

 

「雄町米の生産では難しいことばかり。稲の背丈は160㎝にもなり倒伏しやすく、農家にとっては扱いにくい。そんな中でも生産を続けるのは酒蔵さんや消費者の皆さんの笑顔が見たいから、ただそれだけが魅力かもしれません。」

そう言って国定部会長様が笑顔で答えられると、周りの生産者様もうんうんと笑顔でうなづいておられました。

その時、インタビューしながら胸をぎゅっと掴まれるような気持になりました。

私自身も大学時代は農学部に身を置き農業の厳しさはわかったつもりでいましたが、雄町米をつくり続け、後世につなぐことは並み大抵の苦労ではないと確信しました。

 

 

お酒はすべて生産者様、酒蔵様、流通業者様の三位一体の流れの後で、やっと消費者である私たちの手元に届いています。

そして、このお酒のできる流れのはじまりは、生産者様の「心意気」であるのだと思います。

雄町米栽培の苦労を改めてお聞きし、雄町米のお酒をもっともっと大切に飲みたいと感じました。

 

 

◆受賞蔵の皆様へのインタビュー

意外だったのは、他県の酒蔵様からも「うちの看板酒は50年ずっと雄町米ですよ!」などのお声を聴けたこと。

様々な酒蔵様の雄町愛をお聞きすることができ、岡山生まれの雄町がこんなにも全国で愛されているのかと実感しました。

また、生産者様のインタビューの後だったので、丁寧に育てられた雄町米がどんな想いで醸されているのかを知り、感動もより一層強くなりました。

 

 

◆さいごに

岡山県民の皆様は、岡山県産の葡萄や桃を贈答用として他県に送る機会がしばしばあると思います。

しかし、岡山県産の雄町米でできた日本酒はなかなか送らないですよね。

「雄町米が岡山県発祥のもの」という事実が世間一般に浸透しておらず、他県の方々から「雄町のお酒送ってよ!」と言われることは滅多にないこと。

まずは、岡山県民の私たちが雄町米を知るべきではないでしょうか。

次回の雄町米イベントは1015,16日に、なんと岡山駅のすぐお隣にある岡山コンベンションセンターで開催されます!

 

2022 おかやま「雄町と地酒の祭典」

 

 

世界に自慢できる酒米を、岡山県の皆様にもっと知ってもらえればと考えております!

我々2022 Miss SAKE Okayamaも総力を挙げてイベントを盛り上げていく所存ですので、是非ともご参加くださいませ!

 

 

そして最後にはなりましたが、今回の雄町サミットにご後援を頂いた日本酒造組合中央会様、岡山県様、広島国税局様、株式会社アスク様、新中野工業株式会社様、株式会社フジワラテクノアート様、大会を運営してくださった皆様、会場にお越し下さったオマチストの皆様、本当にありがとうございました!

 

 

2022 Miss SAKE 岡山 準グランプリ
杉原未来(すぎはらみらい)