お酒に合うおつまみ①

こんにちは!

日本酒で乾杯するほどの日本酒好き!

杉原未来(すぎはら みらい)です

 

私の一番好きな日本酒のあては、何といっても「海の幸」!

中でも「鰆(サワラ)」は、他の魚に無い魅力があるんです!

今回は、私がいつも感じている「岡山県民の皆様がサワラ大好きである理由」を考察しながら、サワラと地酒のマッチングの魅力を語りたいと思います。

加えて、岡山の地酒が持つ特徴についてもサワラに関連付けて解説していきます。

 

 

 

 

◆岡山県にきて感じた「強烈なサワラへの愛」

 

岡山県の居酒屋では見かけないことがない「鰆(サワラ)」

ここまで徹底して「いつでもどこでも食べることができる!」状況、

実は岡山県だけ!ということを皆様はご存知でしょうか?

私は山陰地方で生まれ育ち、社会人になり岡山県へ移り住みましたが、これだけ年中サワラを目にするのは岡山県に来て初めてのことでした。

私自身、岡山の地酒とサワラを味わううちにこのマッチングの虜になっていきました。

 

 

 

 

 

◆岡山県には「全国の美味しいサワラ」が大集合する!?

 

釣り好きの知人からは「山陰の方がサワラはよく釣れる」との話を聞きますし、実際に島根県のサワラの水揚げ量は全国4位。

一方で、岡山県のサワラ水揚げ量は全国31位。

水揚げ量が多くないからこそ日本中の美味しいサワラが岡山に大集合するようです。

その勢いは「サワラの値段は岡山で決まる!」と言われるほど。

ここまでサワラに対する強い愛を感じるのは岡山だけ!

では、なぜ岡山県民はサワラをそこまで追求するのでしょうか?

 

◆仮説①岡山県の地酒と一番マッチする魚だから

 

岡山県の地酒は全体的に甘口と言われています。

一方で山陰や日本海側の日本酒は辛口なものや、いかにも熱燗向きの米の香りが強いものが多い傾向にあります。

あくまでも傾向ですが、地酒の味わいが気候や食べ物と合うように作られるからこそ日本酒には地域性が生まれます。

例えば、日本海は海水温が低く波も荒いため、生息する魚は脂肪や筋肉を蓄えたパワフルな味わい・食感になります。

すると、地酒もそれに沿うように味わいや香りの強い辛口になっていく。

一方で、瀬戸内海の海産物はタイラギガイやシラスやタコ・イカなどの味わいが優しく、歯ごたえも柔らかなものが比較的多いように感じます。

すると、地酒も海産物に合うように柔らかな味わいの甘口になっていく。

肉質が柔らかく、風味も淡白なサワラこそが岡山県の地酒と一番マッチする魚なのではないでしょうか!

 

また、サワラに多く含まれる旨味成分(アミノ酸)のグルタミン酸は日本酒にも含まれています。

同じ旨味成分をもつ二つの食材が合わないわけがない!

この二つが出会うことで、まるで生き別れの兄弟が再会したような感動が生まれえるのではないかと考えました。

地酒との相性抜群だからこそ、岡山県民のメンタリティに古くからサワラが刻み込まれているのではないでしょうか。

 

◆仮説②魚島時に美味しいサワラが獲れるため「サワラ=美味しい」という信仰がある

 

瀬戸内海の3~4月は「魚島時(うおじまどき)」とも呼ばれ、大小関係なく様々な魚が集まるといわれています。

この豊漁のタイミングは、サワラの旬とぴったり合っています。

サワラが成魚となり十分大きくなった時期に、餌となる小魚が周りに沢山いるという最高の環境が出来上がるのです。

沢山の小魚をおなか一杯食べたサワラはよく太って特に美味しくなります。

「魚島時(うおじまどき)」が偶然ある地域だったため、タイミング良く美味しいサワラにありつける文化が地域に根付いたのではないでしょうか。

瀬戸内海に面した岡山県民の方々は「サワラ=美味しい魚」というイメージがDNAに刷り込まれているのかもしれませんね!

 

 

 

 

 

◆マッチングするなら、このお酒!!!

 

十八盛酒造さんの「syachi no kimochi (シャチの気持ち)」

サワラとのマッチングは、まさに青天の霹靂でした。

「syachi no kimochi (シャチの気持ち)」の飲み心地はというと…

口に含んだ瞬間、まず微発泡のシュワっとした口当たりに感動!

泡に包まれたフルーティーなお酒の香りが、グラスをつたいながら鼻先ではじけます。

お酒を口に近づける瞬間、飲む直前のタイミングから既に幸せ。

お味は、日本酒度が+3.5度で、キレのある辛口の中に「自然栽培の朝日米の甘み」が潜んでいるという感覚です。

少しだけ感じる渋みが、味わいのアクセントになっています。

このお酒は、本当に食中酒としてのレベルが高く、サワラとよくフィットするんです…!!

サワラのお刺身の柔らかくねっとりした口当たりを楽しみつつ、優しい果実香漂うグラスを口に近づける。

お酒を口に入れると、サワラの味を引き立てるような米の甘みと渋みがいい仕事をしてくれます。

後味はキレがあり爽やかなので、すぐに次のサワラに箸を伸ばしてしまう!

この繰り返しでついつい食べすぎ飲み過ぎになってしまうマッチングです。

 

 

 

 

 

◆さいごに

 

サワラと日本酒は「誰もが知っている」マッチングだと思います。

ここであえて触れたのは、「岡山の方の県民性や風土について知ると味わいも変わるのでは?」と思ったから。

そして、何度も言いますが「syachi no kimochi (シャチの気持ち)」は食中酒として本当にレベルが高い逸品で、岡山の美味しいサワラにぴったりです!

もちろんお酒単体で飲んでも美味しさを感じていただけますよ。

シュワっとした口当たりとフルーティーな香り、そして可愛いパッケージデザインから、若い女性や日本酒を普段飲まれない方にも好きになってもらえそう。

おしゃれで新しい日本酒をつくる十八盛酒造さんにも注目していきたいですね。

 

 

2022 Miss SAKE 岡山 準グランプリ
杉原未来(すぎはらみらい)