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時短では手に入らないモノ

フォローの意味を込めて今回は前回のブログに関わるお話を。

前回:本当に将来を見据えているか
↓↓↓↓↓
https://www.totalsetting2010.com/blog/3221-2-3-2-2-2/
(卒業と同時に起業する人以外は就活を行う前提で進めます)



時間は高い価値を持つ




ということは、理解していなくてもわかっていることではないでしょうか。



その証拠に「時短メニュー」は世の中で重宝されていて、
たくさんの「時短プログラム」が人気を集めています。


例えば料理だったり

例えば英会話だったり

例えばダイエットだったり

例えば読書だったり


手っ取り早く手に入れたかったり時間をかけずに習得したいものなど、

身に付けることや早く終わらせることにメリットや重きがあることには

とても大きな意味を持つことがあります。


時間をかける過程に意味がない場合ですね。




では反対に時間をかけないと手に入らないもので

大きな価値を持つものはどんなものがあるでしょう?



洗練された技術

膨大な知識

鍛えられた筋肉

積み重ねられた歴史



すんなりお金で買えないものと言い換えられるかもしれません。

もちろんこの中にはお金を出すことで時短させることができるものも含まれてはいます。

ですが決して
ハードルは低くありません。




これだけ時短が追及されている中で、

「回り道になるかもしれないけどそれでも前には進んでいる」

という学生がいました。



じゃあ時短になる行動は一切選ばなくてもいいのでは?

何で重要なとこに無駄とわかっててあえて時間をかける?

他のライバル(という表現が正しいかはさておき)は時短を有効に使って多くの物事に取り組んでいますよ。



あなたがあまり意味をなさないものに時間を割いている時

相手は就職してから役に立つスキルや能力を手に入れるため

それらが身に付くアルバイトやボランティア活動に精を出しています。

よほどセンスがなくとも圧倒的時間を費やしたものは本物に近づきます。










学生生活で何に時間を費やすのか、というのは大きな問題です。

スタート地点で合法のフライングをかますためにも。



あなたが今費やしている時間、社会人のスタートダッシュで役に立ちますか?

最低時給が上がりました!

差ではなく違いがプロとアマを分ける

一見普通であっても、とある場面に出くわすとプロの凄みを実感することがあります。



そしてそれは往々にしてプロからすれば当たり前であったりする。

これくらいプロなら出来ないとダメでしょう?と言わんばかりです。





先日高校生ぶりにプロ野球を観に行ってきました。

テレビの画面越しでは伝わって来ない迫力でとても面白かったです。


肩の強さ、打球の速さ、ボールさばき、どれをとっても上手いなと感じたのですが、何より驚いたのは守備の巧さ。

とんでもなく早い打球を近距離でも臆することなく捕球したり、明らかに長打になりそうな打球を見事な連携で単打にしたり、それはもう素人が見ても明らかな違いでした。




数値化しなくてもわかるほどの差。



本人たちからすれば当然でしょうが、さすがプロでした。









ここで自分もプロとしてゲストに驚かれた一幕を。




とある現場で働いていた時の事。


そこは観光地にある100席ほどのレストラン。

土日はもちろん、連休はとんでもなく賑わいます。

回転が早いので絶えず退席したテーブルを片づけたり、オーダーを取ったり、下げ物をしたり、料理を出したり、スタッフはひたすら動き続けます。

何をすれば一番スムーズなのか効率的なのかを常時考えながら実行する必要があるわけです。




自分が退席されたゲストのテーブルを拭いている時、かすかにカラカラッ!という水のピッチャーが注ぎ終えられた音がしました。


すぐ音のした方を見ると15mほど先のテーブルの方が水をグラスに注いでいて、最後の一滴を振り絞ろうとしている様子が目に入りました。

ゲストの数も多くわいわいがやがやしているせいか、周りのスタッフは誰もそれに気づいていません。

幸い近くに新しい水のピッチャーがあったのでそれを手に取ってそのテーブルに向かおうとすると、そのテーブルの方もちょうど手を上げてスタッフを呼んでいるところでした。

自分が合図に気が付いたリアクションをすると、そのゲストは空になったピッチャーを持ち上げて「水をください」とアピールをしてきました。

笑顔で軽くうなずきながら自分はすでに替えのピッチャーを持ち、そのテーブルに向っています。

交換し終えてその場を離れるとゲストが話をするのが聞こえました。




「すごい、オレ呼んだだけなのにあの人ちゃんと水持って来てくれた」




自分からすれば気づいて当たり前、気づかないといけないとやっていることが、他から見れば不思議なことだったのでしょう。

他にもお客さんがたくさんいて監視されているわけでもない、しかも遠くにいたスタッフが水が欲しいとアピールする前から水を持ってすでに近づいてきていた。



きっとどの業種でもそうなのでしょうが、五感を使って仕事をするわけです。

よく『勘』とか『第六感』などと言われることですが、


結局は五感と経験の統合です。


今回の場面を言語化すると

①勝手に聴覚が働いた

②音の正体が水のピッチャーが終わる音だと過去の記憶と照合した

③音のした方向に目をやった

④ピッチャーが真横に傾いているのが目に入った

⑤グラスに注いでいることが確認できた

⑥そのグラスにはほとんど水がなかった

⑦そのテーブルの他のゲストのグラスにも十分な量の水がなかった

⑧料理が残っているので明らかに水のお替わりが必要だと確信した

⑨合図されるであろうからそちらに目を向けておいた

⑩そのまま新しいピッチャーを取りに行った

⑪ゲストがキョロキョロし始めたので替えを必要としているのが確認できた

⑫呼ばれる前に目が合うよう早めに近づくようにした

⑬手を上げる動作に入ったのを確認した

⑭他のスタッフが気づいたらそのスタッフに水を渡すことを想定した

⑮誰も気づかず自分と目が合った

⑯自分が手に持つピッチャーを持ち上げて安心感を得てもらった

ここまで時間にして数秒ですが、頭で処理したことを思い出せるだけ言葉にしてみました。



他の何かをしていても自分に必要な音だけを拾うことを

カクテルパーティー効果

と言います。


氷の入ったグラスの中身が空っぽになる音や食器など何かを落とされた音、

そして「すみません」

という言葉にはどれだけ騒がしくても思わず反応するのはきっと職業病かもしれません(笑)



普段なら自分の名前には即座に反応できるのではないでしょうか。





いつも頭の中で考えていたり予測したりしていますが自分にとっては当たり前のことで、

息をするようにすべてのことを無意識に処理しています。


見ていないようで見ていますし、それは決して視覚だけではなく聴覚や空気感などの触覚もフル稼働させているのです。



通常の生活ではそこまで稼働させないはずなので、その場面に出くわした人からすれば



すごい



と感じられるのでしょう。









冒頭のプロ野球でも、

そんなレベルの人たちが集まっているからそのレベルでないと生き残れないわけで、

そのレベルでない人からすると違いが明らかなのです。


同じような人が集まると差が出にくくなるのですが、

自分はそんな中でもさらに違いを出せるようにしていきたいと考えています。



差はわかりにくくても違いはわかりやすい。



やはりプロでありたいからです。








あなたには違いを出せる何かがありますか?

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ゲストから見たあなたは誰なのか

20代の半ばの頃、とあるカフェレストランで店長をしていた時のこと。




そこは市内にありながら緑も青々とした丘の上に佇んだ店舗で、とても景色のよいお店でした。

高校の時にお世話になった体育コースの先生がご友人を連れて来店してくれました。

僕はまだお店に入ったばかりでしたが頑張っていることをとても喜んでくれ、楽しく時間を過ごしてもらえた帰り際。










「あそこに見える山は何ていうんだ?」










「えっ…?」










「なんだ、自分の店の周辺の事もわからないのか。今までこんな話をしてくる人はいなかったのか?お前は店長なんだぞ。ここには市外や県外のお客さんも来ることだってあるんだからせめてこの辺りのことは答えられるようにしておきなさい。それでお前は初めて店長だ。」














本当にもう愕然としたのを覚えています。



店の管理をして料理を運ぶだけではとても店長と呼べないのだ、と。



料理を運ぶだけがサービスマンではない、とわかって勉強もしてきていたはずなのに、そこには目が向いていなかったのです。



ゲストからすれば近くのレジャー施設のことも知りたいかもしれないし、向かいのお店のことも聞きたいかもしれないし、電車の時間だって知りたいかもしれないし、宿泊施設のおススメも興味あるかもしれない。



確かに聞かれないかもしれないけれど、聞かれたら答えられたほうが絶対にいい。





©講談社「DAYS」安田剛士 226th day 備える人 より






こんな感じですね。(加工しました)





思えば接客サービスマンもそういう役割です。


料理人なら学んだ料理をオンメニューするかどうか選べる。


接客する係は身に付けた知識やスキルを披露する機会が来ないまま一生を終えるかもしれない。





でも、そんないつ来るかわからない場面のために絶えず自分を高めていく。






先生からの一言はとても自分に重く響き渡りました。









さて、あなたは備えていますか?

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その言葉には先があるかも

システムエンジニアをやっている知人がいます。



昔のこと、その会社の営業さんが取ってきた仕事にクライアントからクレームが来たそうです。

聞けば納品されたシステムが役に立たない、と。

営業さんが受注した内容はこんな感じです。



担当する顧客からの発注や備考が自分の持つデバイスで見られるよう、
必要データをダウンロードできるアプリケーションがほしい



どんなクレームだったと思いますか?


答えは…








ダウンロードに時間がかかりすぎる






だったそうです。


朝出勤してさっさとダウンロードして積み荷作業をして出かけたいのに

ダウンロードに時間がかかって非効率だ、とのことだったみたいです。




で、営業さんがシステムエンジニアさんに文句を言ったら



「でもリクエストの希望は満たしてますよね?」



と返されて喧嘩に(笑)








まぁ確かにリクエストはクリアしたシステムでした。

でも実際に顧客の役には立っていない。




ダウンロードさえできれば遅くていいと考えたのかどうかはさておき、

相手の言葉を額面通りで受け取るとコミュニケーションは成り立たないことがあるということです。






我が社の業務で例を挙げると、




10:00出勤ということで10:00ぴったりに現れたとします。

労働基準法や契約上は問題ないのですが、


あなたが雇用管理する側だったらどうでしょう?




まだ時間はあるし、と思い続けられますか?

時間が経つにつれ、出勤時間を間違っていないかと頭をよぎりませんか?

次第にちゃんと出勤して来るのかどうなのか不安になりませんか?

スタッフによっては時計が進んでいるかもしれず、そのスタッフはどう感じそうですか?




宅配便の「午前中着」が11:59に来た時の印象が近いかもしれません。



確かに午前中ではあるけども。





レストランでも例えることができるでしょう。

すごく美味しい料理なのだけども、提供までにめちゃくちゃ時間がかかる。


美味しいけど待たされすぎて感動が失せた。







当社の事例であるならば《安心感》という隠された前提に配慮がないわけです。

システムの事例には《スピーディーさ》という隠れたニーズをすっ飛ばしていたわけです。

レストランの事例でも《ワクワクできる待ち時間》の範疇を超えているわけです。




相手が言った言葉だけを満たしても、それによって何を手に入れたいのかが把握できていなければ、わけもわからず相手を不快にさせてしまうことがあるのです。


接客業に関わらず、常に誰かと関わっている以上、相手の気持ちは当たり前のように察してあげたいものですね。






あなたはいつも相手の言葉の先まで読めていますか?

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