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自分をデザインする

あなたはどんな自分になりたいですか?

…と言うより本来のあなたはどんな人物ですか?


元々こういう性格なのでとか、生まれつき引っ込み思案でとか、本当にそうなのでしょうか?


”性格”は後天性です。
つまり生まれつきなどなくすべて後付けなのです。

ということは変えようと思えば自由に変えられます。
間違いないです。



これを証明するのに頻繁に使われる例を挙げましょう。
きっと何も言い返せなくなりますよ。




「自信のない赤ちゃんはいない」




赤ちゃんの笑顔は見る人すべてを癒し明るく照らします。
存在するだけで周りを幸せにする、これが本来のあなたです。



さぁ、それでもあなたは「自分なんて…」と言いますか?

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一つの結果として

よく「みんなが喜んでもらえるように」と耳にします。



では「喜んでもらえた」というのはどのようにしてわかりますか?

…考えたこともないかもしれませんね。


「そんなの感覚でわかる」と言われるかもしれませんが、その「感覚」にもあなたなりに何か基準はありませんか?


我々の仕事では「ありがとう」を心の底から真に受けることはしません。
”時を超えたサービス”でもお話しましたが、例えばリピートしてもらえたか、ご紹介がいただけたか、良い口コミが書き込まれたか、など継続して経過を見守る必要があります。

基準はあくまで本人の基準ですから何が正しいとか正しくないの話ではなく、結果として何かに表れればわかりやすいですね。
ですので結果の受け取り方はとても重要です。



そんな結果について嬉しい出来事がありました。

この月末に4期生同士の結婚式と10期生の男の子の結婚式があったのです。


結婚式の仕事に携わるようになり、いつかバイト生が新郎新婦として戻って来る日を夢見ていました。

そしてその輪廻が延々と続くようになればいいと。

そのためにはこの仕事に情熱を注ぎ続けることと、自分が働いたところ以上の場所はないんだと感じてもらおうと。

ですがバイトの学生は全国各地から来ているわけで、必ずしもそれは現実的ではありません。
ですがせめて結婚式なんかしたくない、こんな人たちが働く業界にお世話になりたくない、なんてことは避けたいと考えていました。
たまにSNSでバイト先への不平不満を書き込んでいるニュースが流れたり、ブラック企業すぎて離職率がめちゃめちゃ高い、なんてこともあるので。


そんな中でこの2組のカップルのお世話をできたことは本当に幸せでした。
望んでそして選んでもらえたという結果は自分としては間違いなく成果でしたので。

まずは無事終えられたことにホッとしていますし、永遠に残る時間にできたことは嬉しく思います。


ですが望んでいる未来は”この輪廻が延々と続くこと”です。


双方が望み、もっともっと自分に反ってくるサイクルを創っていきたいですね。
そしてそれが世の中の幸せに寄与できることに繋がりますように。

ギャラリーに写真を4枚追加しました

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先生という役目を終えて

元々先生っぽかったんでしょうか。
今まで何人もの学生から「先生!あ、間違えた!石原さんだった!笑」と言われてきてたので。笑


そんな自分がリアルに『先生』になる機会がやってきました。
学校からのリクエストは

【料理人としての人生でもしも接客をする機会が訪れた際に、取り返しのつかないミスを起こしてしまって結果リタイアすることのないようにしてほしい】

でした。
どうやら過去の卒業生の中には就職先で接客をせざるを得ない状況があり、そこで免疫もなく得意とも言えない接客を経験し、大きなクレームをもらって仕事を辞めてしまうパターンが何度かあったと見受けられます。
たしかにもったいないですよね。
そしてその接客を受けたお客様にとっても良い時間ではないですし、接客をした側も同じく…誰も幸せになっていない。


自分は「この業界を甘く見るなよ」「接客は大変なものだ」「仕事は見て盗め」といった時代にホテル・ブライダルの配膳人となりました。
それが当然だという空気の中で「きちんと教えてくれたほうが成長が早いはず」と伝えると、「教えてもらっていると自分で考えなくなる」「この厳しさに耐えられたらどこに行っても通用する」と突き放された経験があります。
出入りの激しい業界であることは今も変わっていません。
ですが本当に「自分で考えるくせが付かなくなるの?」でしょうか。
「どこに行ってもやっていけるようになるまで耐える必要があるの?」でしょうか。

仕事を離れていく人の多くは「面白くない」「上手くいかない」「先輩や上司が教えてくれない」結果、「お客様を喜ばせられない」「自分には向いていない」と考えてしまうのが原因です。
反対に仕事にハマる要因は「奥深く面白い」「きちんと教えてもらえて上手くいくようになった」「お客様が笑顔で帰ってくれた」「自分でもやっていけるかもしれない」などです。
不慣れな人は、自分で考えさせられてどうしていいかわからないまま上手くいかずに面白くなくなって心が折れる。
「言わなくてもそれくらいわかるだろ」といった一方通行の価値観を持っている限り、不慣れなスタッフに歩み寄る考えは起きるはずもなく、そんなスタッフに対応される不幸せなお客様と自信のない新人が量産されていく図式は悪循環でしかなく一刻も早くなくさなければなりません。


先のブログでも述べましたが自分が生徒に伝えたかったのは概して『サービスの楽しさ』です。
決してどこに出しても耐えられる根性を鍛えるという考えはありません。
楽しいから頑張れるし努力も厭わなくなるし目標を持って進んでいけます。
多くの先輩たちは、自分がどうしてこの仕事をずっとやっているのか、その魅力を体現してくべきだと思っています。
そうやって素敵なサービスマンの裾野を広げていく活動がきっと必要です。


今回の先生としての役目はそこをとっても意識しました。
実際に生徒からの反応も

「接客をやってみたくなった」

「やってみたら面白かった」

「接客をする機会が来たら思い出します」

と好評でした。
それと同時にこういう立場になったことで自分がやってきた接客についての振り返りや棚卸ができて心から感謝しています。
初授業の前に40人の生徒全員の顔と名前を覚えるというチャレンジも久々に燃えましたし。笑


この試みは接客だけでなく後継者が育たないと嘆いている他業種にも言えるのではないでしょうか。
あなたの部下や後輩たちはあなたや上司みたいになりたい!と突き進んでいるように見えますか?

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初めての『生徒』になってくれた40人

2018年度
岡山県立津山東高等学校
3年1組食物調理科の皆さんへ


卒業式典と最後の授業を終えてまたいつもの時間に戻ってきました。

式典の最中、どんな気持ちで過ごしましたか?
誰のことを考えていましたか?
どんな出来事を思い返していましたか?
そうそう、式典の最後、ブラスバンドの演奏で校歌が流れた時は鳥肌が立ちました。
かつての東高生ですが在校時を含め校歌をこんなに愛おしく思った経験はなく、とても不思議な感覚でした。
それは単に卒業式典に参加させてもらったということではなく、そこに皆さんという存在があったからだと思います。

 

 

教室で手渡された冊子を手に取っています。
花束もですがこんな素敵なプレゼントがあるとは想像しておらず、もはや涙なしでは見れませんでした。
そして一番最後に『接客・サービスを学んで』を読みました。
授業を通してそれぞれが受け取ってくれたものが多様で、とても興味深く自分の中に落とし込んでいます。
皆さんの年齢くらい新人教育に携わっていますが、それは接客をしたいとやって来る学生や社会人向けであって、今回のように接客に必要性を感じていない(人もいたであろう)集団に対しての授業は初めてでした。
でも料理と接客は切り離せないことを体験してきていることで一切の不安もなく、ひたすら『サーヴィス』というものの楽しさ、素晴らしさ、ただ軽く見れない存在であることを伝えることだけ心がけました。
どうでしたか、きちんと伝わったでしょうか?


つい先日ホテルグランヴィア京都にて、2012年「クープ・ジョルジュ・バティスト」(サーヴィス世界コンクール)獲得の宮崎辰さんの講演会&ディナーに参加してきました。
本当に簡単に言うと「世界最高の給仕は誰だ?」という世界大会で日本人で唯一優勝したサービスマン(メートル・ドテル)から話を聞けて実際に接客を受ける体験ができる一日です。
コンクールで優勝となると技術や知識が重要と思われるかもしれませんが、サービスマンとしてそれはもちろん習得した前提で、何より一番求められるのは実は心なのです。
自分の成長のために技術や知識を勉強していくエネルギーを発揮する人は多いのですがそれは内へ向けた自己満足に過ぎず、外を向いて相手のことを見ようとしない限り他者満足を得られることはないのです。
一方通行にならず常に相手のことを慮り、ライフスタイルにまで想いを馳せてオートクチュールのサーヴィスを提供すること。
そう宮崎辰さんはおっしゃっていました。

もう一つ心に残ったことを紹介します。
常々自分も意識していたことを本当に上手に例を挙げて言語化してくださいました。
それは『時空を超えて完結するサーヴィス』というものです。
この言葉を聞いただけで想像できますか?
来店されてお相手してお客様がお帰りになっても実はサーヴィスは続いているのです。
気に入ってくださり再度ご来店されたその時初めて、前回のサーヴィスに満足があり足を運んでいただけたと判断ができて完結する。
場合によってはお父さんお母さんが旅先で過ごした時間が忘れられないほど最高だったと、その話を聞いていて思い出した子供さんが訪れた時、つまり何十年後かにやっと完結することだってある。
どんな事情があるにせよ、再度お越しいただけなければその時のサーヴィスはその基準まで到達していなかったというシビアでもあり当たり前の結果。
これは接客だけでなく料理や施設、つまり時間と空間が含まれています。
決して接客さえよければ、料理さえよければ、建物や設備さえよければという話ではないのです。
みなさんが将来就く仕事にも無関係ではありません。
時空を超えたサーヴィス、常に意識していたいですね。



反対に心さえあれば良いのかと言うと当然そうでもありません。
精一杯おもてなししたいという気持ちがあっても技術や知識がなければ喜ばせられないお客様は存在しています。
考えてもみてください、患者を救いたい気持ちがあるけれど治療技術も医療知識も持ち合わせていない医者の怖さを。
本当に心があるのであれば技術も知識も身に着けるべきであり、それが本当のお客様想いというものです。
皆さんもお客様を本当に心の底から喜ばせたいと考えているのであれば、一刻も早く技術と知識を身に着けてください。
初めて厳しいことを言いますが、時として未熟さは罪にもなってしまいますよ。



楽しい遊びや興味のある出来事に夢中になり、ついつい時間のことも忘れ、疲れたという自覚すらなく、これが永遠に続いても平気だと感じた経験はありませんか?
まるで子供みたいだと思ったかもしれませんが、そもそも子供は『遊び』と『学び』を区別していないと考えられています。
これは自分の持論ですが『仕事』だとか『勉強』だとか『遊び』だとかカテゴリに分けてしまうから変になってしまうだけで、本来何も考えず夢中になれるものであれば人は寝食を忘れて没頭します。
月にわずか80時間オーバーで「過労死」することはあっても、学校終わりでも遅くまで遊びまくっている子供に「過遊死」が存在しないのはなぜでしょうか。(あくまで持論ですよ)
実際自分は1ヶ月で最大勤務時間450時間以上を経験していますし、リアルに年中無休で働いた期間が何年もありますが、面白すぎたのか病気をすることもなく疲れたとかバテたと感じた記憶がない(睡魔に襲われたことはあります)です。
ちまたで騒がれているブラック勤務を助長するつもりはなく、皆さんが夢中になって取り組める何かが見つかるといいなと思っているということを付け加えておきます。
そして休みを挟んだほうが確実にパフォーマンスが上がることも断言しておきます。


みなさんは今から望むのであれば例えば総理大臣にだってなれる可能性があります。
勝手に可能性を縮める必要はないのです。
社会人になる人、学生を続ける人、全員に言えるのは《この先の人生もずっと幸せであり続ける》という確信です。
最後にみなさんも知っている物語から、私の好きな一節を贈って卒業への手向けとします。

 

【飛べるかどうかを疑った瞬間、君は一生飛べなくなる】

J.M.バリー 『ピーターパン』より



みんなの可能性を心から信じています!
卒業おめでとう!



岡山県立津山東高等学校 食物調理科
2018年度 非常勤講師
株式会社トータルセッティング
代表取締役 石原貴史

「TS追いコン2019」開催日決定!

平成31年3月6日(水)18:00-

ソシミエール津山にて

 

平成最後の追い出しコンパに是非参加ください!