おかやま「雄町と地酒の祭典」2022①

こんにちは!

日本酒で乾杯するほどの日本酒好き!

2022 Miss SAKE Okayama 準グランプリの

杉原未来(すぎはら みらい)です。


 

2022おかやま「雄町と地酒の祭典」が10月15日、16日に

岡山コンベンションセンターにて開催されました!

 

 

◆「雄町と地酒の祭典」の概要

「雄町と地酒の祭典」は岡山県発祥の酒米「雄町米」でできたお酒を心ゆくまで楽しむことをコンセプトとして開催されました。
「雄町米」で造られた日本酒には熱狂的なファンが多く、
そういった方々を通称「オマチスト」とも呼びます。
多くの方に愛され、全国の日本酒に使用されている「雄町米」が岡山県発祥であることをPRすることも、当祭典の趣旨のひとつ。
加えて、岡山県内の地酒の認知度を向上させ、日本酒業界をもっと盛り上げるためのお祭りでもあります。
岡山県内外から多くのお客様が足を運んで下さり、岡山駅直結の会場であるコンベンションセンターのママカリフォーラムには、みるみるうちに黒山の人だかりができておりました。

 

 

 

 

 

さて、この「雄町と地酒の祭典」の内容ですが、

・岡山県内から18蔵が出展された「地酒・雄町試飲会場」

・全国の雄町のお酒を集めた「全国・雄町利き酒会場」

・岡山の郷土料理の「ばら寿司販売コーナー」

・有名な飲食店さんの「屋外グルメコーナー」

が設置され、日本酒好き、とりわけ雄町好きにはたまらない祭典となりました!

 

 

 

2022 Miss SAKE Okayama 準グランプリとしてのお役目がもしも無ければ、私も純粋にお客さんとして参加したいほど、ぎゅっと魅力の詰まったお祭りです。

そんな「雄町と地酒の祭典」の中で私たちMiss SAKE Okayamaがお役目をいただいたのが、
祭典のメインイベントである「トークショー」です。

 

 

◆トークショー「幻の酒米『雄町』の魅力に迫る」について

15日のトークテーマは「幻の酒米『雄町』の魅力に迫る」でした!

司会進行は、
TSCテレビせとうち 中島有香アナウンサー

登壇者は、
岡山県酒造好適米協議会 藤原一章会長

御前酒蔵元 株式会社辻本店 辻麻衣子杜氏

2022 Miss SAKE Okayama 安藤恵

2022 Miss SAKE Okayama 準グランプリ 杉原未来

というメンバーでのトークセッションは、雄町米への愛にあふれる時間となりました。

 

 

 

 

まず、藤原会長から「雄町米の特徴」や「雄町米が幻の酒米といわれる理由」をお聞きしたのですが、
改めて雄町米の栽培の難しさや貴重さを感じることができました。

 

雄町米は、品種改良を経ていない「原種」であるために穂の背丈が高く、
加えて、病害虫からの影響も大きく受けるため栽培自体が難しいということでした。
また、戦後の食糧難の時代には酒米の生産を減らし、主食用米の生産を増やしたことで尚更に貴重な存在となり「幻の酒米」と呼ばれるようになったそうです。
現在、岡山県内の雄町米の生産量は約2100tありますが、50年前は約59tしかなかったというデータもあるほどです。

 

「多くの酒米は余る傾向にあるが、実は雄町米だけ生産量が足りていない」と、
辻麻衣子杜氏もおっしゃいました。

御前酒蔵元 株式会社辻本店さんでは「雄町の未来は、御前酒が醸す」をテーマに、全量雄町での酒造りを追求しておられます。

 

加えて、オール岡山で挑む「御前酒特上雄町プロジェクト」を立ち上げられ、その出発点ともいえる「御前酒 特等雄町2.2」の実物をみせていただきました。
商品名にもある「2.2」とは、米の乾燥調製の篩(ふるい)の目の大きさのことを表しているそうです。
通常は2.1mmのところを、特別に2.2mmで篩い、残った大粒の雄町米だけを選んで酒造りに使用するという贅沢な選別をしているお酒だそうです!
気になった方は、是非とも検索してみて下さい!

 

2022 Miss SAKE Okayama の安藤さんは、「御前酒 特等雄町2.2」を飲んだ経験があり、
「大切な時にゆっくり味わって飲みたい」とのことでした。

 

 

 

そして、彼女にとっての雄町の魅力とは
「飲んで美味しい!」

「食べて美味しい!」

「成長する姿が美しい!」

の三拍子が揃っているところ
だということで、独自の視点から雄町米の魅力を多角的に伝えてくれました。

中でも一般的に知られていないのが、
「雄町米はそのまま炊いて食べても美味しい」という事実。

 

「炊き立ての雄町米を塩むすびにして、雄町米のお酒といただくのが美味しいんです!」とお顔をほころばせる安藤さんを見るとこちらまで幸せになりました。
そして、グランプリたる「粋なお酒のたしなみ方」と「雄町米への愛」を感じた、素敵な瞬間でもありました。

 

◆私の考える雄町米の魅力

実は、私自身もオマチスト。

雄町米が本当に好きで、特に雄町米のもつ「ふくよかでどっしりとした米の旨味」が唯一無二だと感じています。

 

これは一般的な話ですが、例えば山田錦で造られたお酒は「華やかですっきりした飲み心地」で「甘みの強い酒が多い」と言われています。
お酒の口コミや飲んだ際の感想で「水みたいにサラサラ飲めてしまう」と山田錦のお酒は表現されますね。

 

一方で、雄町はというと、口に含んだ瞬間のお酒の旨味と「ふくよかでどっしりとした飲み心地」が魅力です。

 

ファーストインプレッションが強くて、まるで一度会ったら忘れられない人のような、
要するに「一目ぼれをしてしまうお酒」が雄町米で醸したお酒だと考えています。

そんな「忘れられないお酒」を醸すことができるのが、雄町米と他の酒米の違いかなぁと考えております。

 

 

◆さいごに

1015日、16日だけは岡山駅前のホテルの宿泊料が倍になっているけど、一体何が起こっているの!?」と私の知人が驚いていました。
備前市では岡山県の特産品、備前焼(びぜんやき)の祭典である「備前焼祭り」が行われており、岡山駅前では当祭典が開催されていたのです。

 

宿泊料には驚いた半面、長い間止まっていた経済活動が活発化して賑わいが返ってきたようで、とても嬉しく感じました。

 

また、その賑わいを
「雄町米」と「岡山県の地酒」が起爆剤となって作り出した
と考えるとなおさら嬉しい気持ちになったのでした。

 

 

最後になりましたが、ご後援を頂いた皆様、祭典を運営してくださった皆様、美味しいお料理を提供してくださった飲食店様、各地からお集まりいただいた多くの酒蔵様、会場にお越し下さったオマチストの皆様、本当にありがとうございました!

 

 

2022 Miss SAKE Okayama 準グランプリ
杉原未来(すぎはらみらい)