本当に将来を見据えているか

当然ですが私が特定の業種に就く人へ対して否定したり批判する意図はないことを理解したうえで進んでください。



うちの会社で派遣アルバイトをしたい、という学生の志望動機1位は

『社会経験を積みたい』

です。

ほぼ同率の2位は

『お金のため』

です。

今はタイミング的に結婚式やVIP相手の仕事こそ減っていますが、確かにこれらを両獲りできる地域で唯一の会社だと自負しています。



中には掛け持ちアルバイトをしている学生も多くいて、こちらとしてはむしろ推奨しています。
(取引のあるorありそうな同業他社への掛け持ちだけは原則禁止)

こちらの仕事がない時間帯も当然あるわけですし、こちらでは経験できない業務形態もありますし、こちらと違いシフトが決まったローテで回してくれるところもありますし、社会経験とお金という観点では本人にはプラスでしょう。



ですが。


そこに『将来就く仕事』という要素を加えた場合、本人にとって決してプラスとは言えない掛け持ちアルバイトというものがあります。





津山の学生は漏れなく将来就く仕事のために学校に通っている、という隠れた前提で話しますね。

将来なくなる仕事ランキングでお馴染み『コンビニ店員』『スーパー店員』、津山にはないですがウーバーイーツなどの『配達員』、時給のみ高い『パチンコ屋店員』などが挙げられます。



ざっくり言い換えると

誰でも良くて、特定の誰かである必要のない、違いを生み出しにくい仕事

でしょうか。



もちろんそれぞれの仕事を上手くこなすためのスキルや頭の回転などは必要なので一見将来に役立ちそうですが、では

「それ、あなたである必要があるの?」

という質問にはどう答えますか?



ユニクロのレジなどすでに無人で、商品の入ったカゴを置くだけで金額が表示される仕組みです。

が、それすらもう遅いと言われています。



その理由がこれ。

Amazon Go って? ↓↓

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59491

東京に新しくできた高輪ゲートウェイ駅のローソンはこんな感じです。

どれだけ手慣れたレジ係でもこの料金システムより早く会計できません。



ウーバーイーツで話題の配達員に関しては、誰でも始めやすく隙間時間でお金がもらえるというメリットはあります。

ですがニュースにもなったように事故の危険やその保障もなく、決して時間換算で高いわけでもなく、自分の時間を切り売りするという思考では決して裕福にはなれません。
(裕福の定義はここでは触れませんのでまた機会があれば)



そしてパチンコ屋の店員。

この田舎町でも高時給で長時間働けてなかなかの稼ぎになるようです。

ですがお金以外に何を得られますか?

できるだけスムーズな段取りや次の業務の予測など、それは他の仕事でも得られます。

いずれ機械化も間違いないでしょう。




ここで再び『将来就く仕事』という要素を思い出してもらいます。

卒業してすぐに起業する人は良いです。

それ以外は就活をしていくでしょう。

となると避けられないのが面接。




さきほど挙げたアルバイト、雇用する側から見てどうですか?

本気で将来を見据えていたライバルたちもやっていそうですか?



ひょっとすると時間給に目を向けず社会経験に注力したライバルがいるかもしれない。

ボランティアに精を出し続けたライバルもいるかもしれない。

ボランティアを続けるための資金集めと将来に役立つ職種を見事に紐づけたライバルもいるかもしれない。



そんなライバルがいても自分を選んでもらえそうですか?




わかります。

生活費を稼がないといけないとか、
学費も自分で払っているのだからとか、
色んな理由はあるここと思います。

今生きていけないと将来なんてない、
と言いたい人もいることと思います。


ですが考えてみてほしいのです。



今を大事にすることが反対に将来を曇らせてないですか?

今のために将来を棄ててないですか?

本当に他にやり方はないんですか?





雇う側からすれば、学生生活を将来に役立たせる時間に使っているような若者を求めています。

お金がよかったのでそのアルバイトを選んだ、という学生に対していい印象を持つでしょうか。

学費を払うために頑張り続けた根性は認められても、同じく学費を払うことと将来の仕事に紐づいたアルバイトを両立させたライバルがいたら完全に霞んでしまいます。



就職してから打ち込むからすぐに追い抜いてやる!

と意気込むのもよいですが、きっとそのライバルはペースを落とすことなく走るので逆転は簡単ではありません。


もしかするとさっき挙げたアルバイトでもそこまで気にせず採用してくれる企業や組織があるかもしれません。

ですが大事な学生生活の過ごし方に注意を払わないような、もしくはそういう学生でも雇うしかないような組織は…

仮に就職できたとしても風土としてどうなのでしょう。
企業の人気がないのでそういう学生を雇うしかないのかもしれないし、
単に労働力として入ってもらえたら誰でもよいと考えているのかもしれない。
どちらでもない可能性もありますが、他には何が考えられるでしょう。





せっかくなら雇った側に喜んでもらえるような自分でありたいのでは。

だとしたら回り道などしている時間はありません。




あなたが今進んでいる道は間違いなく将来に続いていますか?