2023 Miss SAKE 岡山大会を終えて

過日、昨年同様3ヶ月のほとんどを注いできた

『2023 Miss SAKE 岡山大会』

が盛会のうちに終了したことをご報告いたします。

 

昨年とは違い今回はチケット販売をしまして
一般の方向けに120席ご用意したのですが、
週初めに満席となり問い合わせもありましたので
有り難いことに急きょ10席を追加することとなりました。

前回が無観客で非公開だったのでどれだけ購入してもらえるのか
本当に不安な日々を過ごしました。
何枚も購入してくださった方もいて感謝しかありません。


恒例となりましたが
当日の最後の挨拶で述べさせていただいた内容を
ほぼそのまま掲載させていただきます。
(ステージから近く140名の圧が凄かったので緊張で喉がカラカラでしたが、言葉だけは自然に溢れました)


 

 

まだ2回目にして、そして昨年度が無観客であったことを顧みましても、

今回驚くほど多くの方々が足を運んでくださいました。

高いところからではありますが、本日ご参集の皆さま方に、深くお礼申し上げます。

そして、本日審査員を務めてくださいました皆さま、ご来賓の皆さま、

大切な資金を提供してくださいました協賛企業の皆さま、

仕込みのピークであるこの時期にご参加くださいました各蔵元さまへ、

改めてお礼を申し上げます。

 

 

 

 


昨年度とは違った景色が、今この場から見えております。

前回は私1人で、3ヶ月ほどでの準備となったので、

今後の展開やこの活動の可能性など考える間もなく、
とにかく大会を無事に開催させることしか頭にありませんでした。

ひとまず大会が終わり少しだけ考える時間を持ったことが、不安を大きくさせていきました。

「活動するのはいいけど酒蔵の理解を得られないと認めてもらえないよ?受け入れてもらえないよ」

という声が聞こえてきました。

確かに私どもは勝手に応援している部隊ですが、良かれと思って活動しているだけで、

決して日本酒業界に入り込んでビジネスにするつもりなどないのに、

酒蔵から協賛を求めるわけではないのに、

なぜそのような助言に出会くわしたのか理解が追い付きませんでした。

ところがいざ県内の酒蔵を回ってみると、蔵元の皆さまは温かく迎えてくださいました。

時にはイベントで隣に立つ機会だけでなくお食事をご一緒する機会も増え、

お会いする度に、皆さまのことがどんどん好きになっていきました。

それは岡山の日本酒業界ですでにご活躍されている先輩方も同様でした。

もちろん農家の方々も。

本当に心強かったです。

 

 

 

 

社会人となった22歳の頃、私は結婚式場とホテルのサービスマンとして歩みを始めました。

当時私の働いていた式場では〝平和正宗〟と書かれた徳利で日本酒が提供されておりました。

たまにヘルプに入るホテルでは〝諸白〟が、そして親の世代では「〝御前酒〟飲まにゃあ」、

「酒はやっぱり〝加茂五葉〟」だったそうです。ただ気が付くと、

〝平和正宗〟の下山酒造はすでにないどころか酒蔵も更地です。

〝諸白〟の苅田酒造は建物が残っていますが〝糀や〟という旅館になっています。

喜久娘、東郷、美保鶴、五十鈴、鶴の池、玉泉、金剛、三千鶴・・・

昔よく耳にしていた銘柄をもう口にすることはできません。

いかにも日本を感じるこの素晴らしい伝統を継承させていくためにも、

お米どころである岡山全体での消費向上はもちろん、

後継者不足も解消させられるような活動にしていきたいと、強く思っています。

 

 

 

 

さて前回に引き続き、素晴らしい女性たちが応募をしてきてくれました。

まさか応募者が昨年よりも多くなるとは想像しておらず、

これもひとえに出演依頼をくださり支えてくださった皆様、

可能性に期待してサポートしてくださった協賛企業様、

責任感強く代表を務めてくれました安藤および初代ファイナリストたちのお陰に他なりません。

特に安藤からは本当に学ぶことが多い1年でした。

すでに業界に精通しておりました彼女の知識・人脈・経験・何より人柄には、

教わり助けられることばかりでした。まさに彼女こそ「Miss SAKE 岡山」そのものです。

私たちはまだ何者かになれたとは思ってもおりませんが、

彼女たちが初代であったことを誇っていられるよう、1年目よりさらに飛躍するため、

この2代目ファイナリストたちと共にMiss SAKE 岡山の可能性を広げていくことを誓います。

 

 

 

 

本日この場にはおられませんが、

私と多くの農業界関係者を繋いでくださいました金子農機株式会社の原田営業本部長、

部外者の私に色々とお話をしてくださった有限会社国定農産の国定社長、

我が子を見るかのように温かく見守ってくださるJA全農おかやまの伍賀県本部長、

イベントを企画して我々を盛り立ててくださいました株式会社中四国クボタ林社長には特に、

この場をお借りしまして心より感謝を伝えたいと思います。

私は恵まれていると心の底から思います。

最後になりましたが、

本日この素晴らしい会場を快くお貸しくださいました株式会社マグリット様、

そして担当の今川副支配人への感謝をもちまして、結びとさせていただきたく思います。

 

 

 

早く行きたければ一人で、遠くに行きたければみんなで。

 

1年前のあの日と変わらずMiss SAKEは、早く、

そして遠くへ行くことを望んでおります。

 

本日は本当に、ありがとうございました。

 

 

 

2023 Miss SAKE 岡山大会実行委員会
実行委員長 石原貴史
(株式会社トータルセッティング 代表取締役)