ディズニーはどうしてディズニーでいられるのか

こと業界には様々な不文律があります。
しきたりであったり、業界の常識であったり、いわゆる暗黙の了解的なものです。

でもそれって本当に正しいのでしょうか?

 

 

 

現在、朝ドラでは日清創業者の安藤百福さんの物語(正確にはその妻)をやっていますね。
彼がもしも今までの当たり前をやっていたらカップヌードルは誕生しませんでした。
無理だろうと言われてそのまま諦めていたらあの時代の食文化に革命は起きていなかったのです。


自分のいるブライダル業界も同じ道を辿っています。
今のままの結婚式でいいの?
結婚式ってこういうものなの?
そのそも結婚式をする必要があるの?
など、様々な意見が飛び交っています。

結婚式はこういうものなんだ、とそれに胡坐をかいていたブライダル業界の不文律が崩壊したのです。
どう在るべきかよりも目先を変えて新しく見えるものを追いかけてきたツケでしょう。
できるわけない、で課題を放置してきたことも影響しているはずです。


関西で活躍する大先輩のシェフに言われたことがあります。
「お前ら(の業界は)大量に(同時に)料理せなアカンから言うて料理を諦めてへんか?こんだけしかできひんとか、そこまではやれへんとかやなぁ。」(こんな感じの言い方だったはず)

確かに婚礼料理は100人規模の料理であっても決められた時間で一気に仕上げ、提供しないといけません。
そのため効率が優先されてしまい「ホンマに旨いモン」にしわ寄せが行っています。
もちろんその制約の中で精一杯をしているのでしょうが、今までのやり方や考え方を疑い、どう在りたいのかを最優先にすべきです。


ウォルト・ディズニーは頭の中に3人の自分がいたと言われています。

①ドリーマー(夢想家)

②リアリスト(現実家)

③クリティック(批評家)

ディズニー自身は特に①のドリーマーで、いつも夢のようなことばかり言っていたそうです。
ただしそれだけでは実現しないので夢を達成するために現実的な戦略を立てる②という立場も必要になってきます。
そしてそれを分析したり検証したりする③のポジションも忘れてはなりません。
どれが良くてどれが悪いという意味ではなく、この3つの考え方をフル活用して夢を実現させていくのです。

生み出した夢のようなアイデアをつぶしたり縮小したりさせるのではなく、どうやったら達成可能なのか?と建設的な意見を出し合って計画を練っていくことが大事なのです。
ディズニーでは今でもこの考え方で会議を行って(ディズニー・ストラテジー・モデル)いるそうです。
制限なく考えることも制約を与えて考えることも必要という一つの例です。


さて、ところであなたは今向き合っている課題に対してどうしたいのですか?